Interview OBOGのその後

中塚智恵

「壁にぶつかった今こそ話し合わないともったいない。」774第0期中塚さんが大切にすること。

社会人 (参加当時)

中塚智恵さん
第0期参加者

774に参加後、さまざまなプロジェクトを自ら立ち上げている中塚さん。中でも、日本初のアボカドジュース専門店『AMAZING JUICE』では「〜Serendipityな1杯から笑顔咲くSustainable Lifeを〜」をモットーに各地で出店するなど活躍されています。さらに、クラウドファンディングにも挑戦し、目標の100万円を達成後、Next Goalの150万円も達成されました。このインタビューでは、AMAZING JUICEでの活動を中心に、中塚さんの774修了後についてお聞きします。

まず、『AMAZING JUICE』について教えてください。

774修了後、別のプロジェクトで一緒になったパティシエの相方と意気投合して、アボカドジュース専門店を開くことにしました。世界一栄養価の高い果実であるアボカドは、健康や美容に良く、さらにアップサイクルすることでゴミの削減にも一役買うんです。決意して3ヶ月間で、東京への引っ越しと、ポップアップ出店を東京や神奈川で行いました(※現在は目白「baba kitchen」で定期出店中)。パティシエの相方との役割分担も適宜ブラッシュアップしながら進めてますが、相方はテイストや美的要素を作り上げるのが得意で、私は体験作り・コラボレーション・舞台裏の構築をメインでやりつつ二人で協力しながら出店しています。カップのロゴのデザインを来てくれたお客さんと一緒に決めるなど、「まずお客さんに出してみて、ブラッシュアップしていく」スタイルでやっています。

今年6月にはクラウドファンディングに挑戦し、見事Next Goalの150万円を達成しました。多くの人に支援の輪を広げられた秘訣は何だったのでしょうか?

それは「なぜクラウドファンディングを始めようと思ったのか」に通じると思います。ただお店を建てるため、という捉え方ではなく、お客さんと私たちでAMAZING JUICEを一緒になって作っていきたいというのがクラウドファンディングの1番の目標でした。
「私たちがアボカドを仕入れて、お客さんが購入して、アボカドジュースを楽しむ体験ができていく」という一連の仕組みを私たちとお客さんとで作っていきたいと思っています。そんな仲間を作りたいという思いもあってクラウドファンディングをすることにしました。
さらに、今回のクラウドファンディングを行うにあたって、「クラファン会」というものを立ち上げました。これは私たちAMAZING JUICEのクラウドファンディングを応援したいと言ってくださった方18名くらいの集まりで、まさに一つのチームとなってリターンを考えたり、発信などを行なっていました。このように、私たちAMAZING JUICEの二人だけではなく、お客さんたちと「一緒になって動かしていく」ことを大切にしています。

クラウドファンディングをする中で、ぶつかった壁はありましたか?

ありますね。私たちは、周りの反応をみながら随時アップデートしていく「ブラッシュアップ型」でクラウドファンディングを進めていきました。なので、支援額が伸び悩んだ期間に、「AMAZING JUICEで何を伝えていきたいのか」を改めて話さないといけないことがありました。しかし、相方と私でお互いのAMAZING JUICEに対する意見が少し違うからこそ、何を強めていきたいのか少しずれていたんですよね。それを二人ですり合わせて、限られた時間の中でアウトプットをして動かしていく必要がありました。その時にぶつかった「壁」にきちんと向き合ってとことん話し合えたことで、また思いがぴったり重なり、最後までがむしゃらに突き進むことができました。終わった後には私達2人も、クラファン会18名も、「やり切れたし、アップダウンにも意味があった」と自信を持って言える状態になれました。壁に当たった時、当事者だと余裕がなく直視することを避けたり、挑戦自体を諦めてしまいがちですが、俯瞰してみるとすれ違い自体は悪いことではないと気づきます。壁にぶつかった今こそ話し合わないともったいない、と774を通して気付いたので、クラウドファンディングの時もしんどいけどもう一度話をしようと提案できました。

中塚さんは今までさまざまなプロジェクトに携わっていますが、774での経験が役に立った場面があったら教えてください。

774の時に初めてバックグラウンドが全く違う人たちが集まってチームを組んだので、一緒に何をやっていきたいのかゼロからチームで話し合っていくのは新鮮でした。
商品やサービスを作ったり売ったりしながら話し合いをして、ブラッシュアップしていくという経験を積むことができました。その経験があったからこそ、後に立ち上げたプロジェクトではより実践的に舵を切りながら取り組むことができたと思っています。

また、774では、チームで進めることの難しさや壁を感じていたこともありました。バラバラだった意見を擦り合わせていくのは本当に難しくて、投げ出したくなるくらいでした。だけど、擦り合うまでが貴重な瞬間だとそこで気づきました。そして、774が終わった時に感じたのは、私は「チームでやること」や、誰かを巻き込んだりすることが好きだということです。チームだけではなく外部の人も巻き込んで、ある意味大きな「チーム」を作りながら取り組んでいくことで、そのプロジェクトのコアな部分が高まり、大きくなっていくと思っています。

中塚さんの今後の展望を教えてください。

「こういう世界を作っていきたい」と思い描いたものにどんどんチャレンジしていきたいです。5つ位の事業に関わっていきたいと思っています。そのうち1つは自分で立ち上げた事業かもしれないし、他は企業の一つの事業のいちメンバーかもしれないですが、どんな形でも、自分がいいなと思った事業に関わっていきたいという思いがあります。どんな事業であろうと「自分が良いチームを作っていくぞ」「チームに良い影響与えていくぞ」という意識を持ってやっていきたいですね。

アボカドジュース専門店 AMAZING JUICE 詳細はこちら

facebook: @amazing.juice.avocado
instagram: @amazing.juice.avocado
Twitter: @amazing_juice

取材記事by高田馬場経済新聞:
https://takadanobaba.keizai.biz/headline/702/

AMAZING JUICE紹介動画:https://youtu.be/eaMDooDwP38

クラウドファンディングページ:
https://camp-fire.jp/projects/view/410546